自信と優越感

自信と優越感

同義にとらえている方、あるいは優越感を自信と勘違いしている

非常に多いのではないでしょうか?

全然違うんです

土壇場になるとすぐに違いがわかります

自信がある人は土壇場になっても冷静に今できることを探します

優越感を自信とはき違えている人はパニックを起こす、あるいは現実逃避します

では何が違うのでしょうか?

優越感は自分を物差しに「自分より劣っていると思っている人」に対して抱く感情で

自分が優れていると錯覚したり、あるいは自分が何かできるというわけでもないのに持つことが出来る快感です

まあ、無意識に見下しているんですね

この場合、比較対象がいなくなったら優越感もなくなるわけです

今度は自分より下の人を探し始めるわけです

優越感を得るために…

上には上がいると同時に下を見たらきりがないのも世の中です

優越感しか持たない人は落ちるだけ落ちる可能性があるし、何かのきっかけで転落する危険を含みます

自信は24時間自分を監視している「自分」という存在を中心に

「できないことが出来るようになった」「自分より上の〇〇に勝った」など

嘘をつけない「自分」という存在に対し、肉付けしていってひとまわり大きな自分になることを意味します

(できていないことをできていると言えるのは自分以外に対してだけで、自分はできていないのをわかっている)

自信はなくならないし、たとえなくなっても積み上げる方法を知っていればまた積めばいいのです

上に上に積み上げていくイメージですね

優越感は自分を他人と比べていい気分になります

自信は自分に焦点が当たって、自信をつけるのに苦痛を伴いますが、充実感を得ることが出来ます

優越感は中毒性があり、だまっていると減っていくので快感を得るために継続してしまいます

だから他人と比較するのはよくないとも言われるのでしょう

自信は積み上げる作業なので努力が必要です

努力して減るなんてことはないので増える一方です

自信を大切にし日々培う事と

優越感を気づかずに大きく抱え込むのとは

天と地ほどの大きな差があります

(優越感を持つこと自体は自然なことではあるので、悪いことではありません)

以前このようなことがありました

講師に授業のトレーニングを行っていた際の出来事です

5~6人でトレーニング(模擬授業)をしていた時、参加講師は

A先生~前回のトレーニングでもっともよい評価

B先生~前回の評価は低い

C先生~前回のトレーニングでも良い評価、日頃の評判も良い

D先生~初めての参加

という顔ぶれです

一定以上の授業ができた講師から合格としてトレーニング終了というルールで行い

初めにA→Cの順番に立候補して授業を行いましたが不合格、

その後Dが行い不合格、最後にBが行い合格となり、

Bは前回以降、今回のために自分で研究したり、色々私にアドバイスを求めてきたりをしており、

家で何度も練習をしたそうで、素晴らしい授業を準備してきた

その後、トレーニングはどうなったかというと

Aはその日に模擬授業を行う事はなく、

Dはだめもとで何回もチャレンジし、失敗を通して学ぶ機会を数多く得ることができた

Cもその後に模擬授業を行うことはなく、その日が終了した

Aは終了後に、個人的に「自信を無くした」と言って泣いてしまった

Bは努力を重ねることを心得ており、前回の反省をもとに自信を深めたのでしょう

AとCは恐らく同じ考えで、自分では「自信を失った」と思っているのでしょう

しかし、大きくダメージを受けてしまいました

ただ単に前回評価が良くなかったBが合格しただけなのに…

その後、2日目もDだけ何度もチャレンジをして終了し

3日目にDも合格し、AとCは最初の1回だけで3日間ほぼ椅子に座っているだけで

時間を過ごしていた、時々お互いに談笑はしていたのですが…

その後に2人に話をした。「君たちが持っていたのは自信ではなく優越感で、現状と今後を

よく考えなさい」と

4日目に2人は無事合格した

2人とも「Bさんがいたから知らず知らずに自分の立ち位置が上位だと思って余裕を持っていて、

そうじゃなくなった時にどうしていいかわからなくなってしまった。昨日のアドバイスで

気持ちを立て直して、しっかり努力して一から準備してきました。」

ということです

あなたが大きく抱えているものは自信ですか?優越感ですか?

今一度自分に向き合い、自分に必要な自信を深めていってください。

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この記事を書いた人

 塾講師のJTです。
 大学卒業後に学習塾を起業。学生時代を含め、約25年間生徒の指導を行ってきました。
 生徒数0人、所持金0円から塾を開始し、初期は「成績を上げて結果が出ないと生活ができない」状態だったため、成績の向上に日々向き合い、たくさんの方に多大なご迷惑をおかけし、ご協力をいただき、貴重な経験を得させてもらうことが出来ました。
 これからは若い世代の活躍の時期だと思うので、生徒も講師も活用できる知識や経験をできる限り残していこうと思います。
 若い世代の力になれればうれしく思います。

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