教え方にこだわってはいけない

 上手に教えることは必ずしも得点の向上に影響しません

むしろあまり関係がないと思っています

しいて言うのであれば「教えるのが下手な人よりはうまい人の方がいい」程度です

「教えるのがうまい=いい講師・点数が上がる講師」という

世間に広がっている常識のようなものは完全に嘘です

教え方よりも重要なことがたくさんあります

極端な話、教え方がちょっとくらい劣っていても若い講師とベテランを比べても

若い講師の方が結果を出すことはよくあることですし

教え方がうまい講師講師でも人間性が嫌われていては話も聞いてくれません

なので、「教え方がうまいという事」自体は

成績を上げるためのほんの小さなファクターにすぎません

授業が下手な講師でも授業に至るまでの過程が優れている人は

生徒もよく話を聞いてくれますし、

一回の授業で終わる講師よりは何度も反復してくれる講師の方が

成績は上がりそうです

「教え方にこだわってはいけない」理由もしっかりとあります

①講師が各自の努力で知識や学力をつけた場合、教える「内容」はほぼ同じになる

 つまり、教え方にこだわらなければ全員同じ内容を教えている

知識や学力、技術などはスキルアップに限界があり、極めた場合に横一線になる

③まず、生徒が話を聞いてくれないと教える工程に入れない

④伝わるかどうか、わかってくれるかどうかは生徒次第で講師次第ではない

※講師の努力も必要ですし、最低限の伝える能力は必要である

⑤教えるのがうまくても身につけて、できるようになるとは限らない

という理由です

しかし、現状、教え方を必要以上に努力する講師が非常に多いんですね…

一定以上の指導力を身につけたのなら、それからは違う努力が必要です

「生徒の点数なんて自己責任でしょう」とか「受かっても落ちても知らない」

などの思考の講師は論外として、受け持ちの生徒の点数UPはうれしいはずです

しかし、自分がやりやすい努力として、授業力の向上を選んでいる講師が多いですね。

その他に信頼とか信用、人間性が良いとかの要因も十分成績アップには関わってきますから

そちらの努力もおろそかにいていると、せっかく身につけた指導力を発揮できないで終わる

こともありますので、教え方に執着せず、そのほかの要因にも目を向けてみましょう。

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この記事を書いた人

 塾講師のJTです。
 大学卒業後に学習塾を起業。学生時代を含め、約25年間生徒の指導を行ってきました。
 生徒数0人、所持金0円から塾を開始し、初期は「成績を上げて結果が出ないと生活ができない」状態だったため、成績の向上に日々向き合い、たくさんの方に多大なご迷惑をおかけし、ご協力をいただき、貴重な経験を得させてもらうことが出来ました。
 これからは若い世代の活躍の時期だと思うので、生徒も講師も活用できる知識や経験をできる限り残していこうと思います。
 若い世代の力になれればうれしく思います。

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